新・今日も今日とて

35歳OLの日常(統合失調症と共に生きる)

兄の話

昨晩、寝る前にふと兄のこと嫌いだなって思った。

どうしてそう思ったのかよくわからない。でもはっきりそう思った。兄のことはブログにほとんど書いていなかったけれど私は小さい頃は兄にべったりな妹だった。兄がとても好きだった。私の目線で話してくれるのが大好きだった。兄はとても優しい人だ。だから、だからこそ兄はあの家を早くに離れたのかもしれない。兄は早々に気付いていたのかもしれない。

あえて大好きだったと書く。それは過去であり今は嫌いだからだ。兄はあの家から私を助けてくれなかった。でもそれで正しい。まずは自分の心身の安全が一番だ。私が兄だったとしても同じことをしていると思う。兄は正しかった。

兄は母にとても愛されていた。それは子どもの私から見ても明らかだった。兄に向けられる母の愛情が私は羨ましくて仕方なかった。だから私も兄を大好きになって兄も私をかわいがってくれたら私はこの家で一番愛されている子になれると思った。というか母から兄を取り上げたかったのかもしれない。

兄は兄で大変でしんどかったんだと思う。お互い無事にあの家を離れて暮らしているだけで大成功だと思う。そして私はもう兄を好きにならないと思う。兄は優しくて賢くて私の逃げ場所だった。今はもう嫌いとうかすでに無に近い。愛の反義語は無関心だ。本当に私は遠くまで来てしまった。

今まで兄に私が助けられたようにいつか私が兄を助ける日が来るような気がする。とりあえずお金を貯めようと思う。嫌いでも借りは返さないといけない。

私も大人になった気がする。