長雨ですね。
子どもの頃は本に生かされていた気がします。
小さい頃の私の中にあったもやもやとした上手く言葉にできない何かが、本ではずばり言い表され説明されていました。
ああ、これだ。これを私は知りたかったんだ。
そう思う機会が何度もありました。
だから子どもの頃は、本をよく読みました。
家でも学校でもない居場所にして、唯一の逃げ場所がそこにありました。
本は私の世界でした。私が信じられるものが、そこにはあると思いました。
大きくなったからでしょうか。上手く聞き流して自分を助けられるようになったからでしょうか。
最近はほとんど本を読まなくなりました。
今の私は音楽に生かされています。
それまで、自分から音楽を聴こうとしたことはありませんでした。
私に近い人の音楽の趣味がそのまま反映されていました。
でも、今は自分から音楽を求めています。
音楽はいいものですね。今まで音楽に夢中になる人の気持ちがわかりませんでした。でも今ならよくわかります。
子どもの頃に必要だったのは、本であり知識だったのだと思います。
今の私に必要なのは、音楽であり一体感なのかもしれません。
いつか両方とも必要としなくなる時が来るのでしょうか。
そんな日が来るとは思えませんが、もしもその時が来たら、また別の何かに夢中になっているのだと思います。
本であれ、音楽であれ、私は言葉に生かされているのだと思います。